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  • 2024.10.18
  • 投資関連

株式会社OOYOOへの新規投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、株式会社OOYOO(本社:京都市下京区、代表取締役:大谷彰悟)に対する新規投資を実行いたしました。

今回の投資の概要
OOYOOは、京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)のイーサン・シバニア教授を創業者とする、高分子物理学を基にした気体透過分離膜の開発を行うスタートアップです。特殊な高分子膜を複数組み合わせることにより、混合気体から二酸化炭素(CO2)、酸素(O2)、アンモニア(NH3)などを高速かつ高効率に分離する技術を有しています。

特にCO2の大気中への放出を減らす技術は、地球温暖化問題の解決のため世界的に高いニーズが存在します。OOYOOは、既にベンチトップの試作機を完成させ、長期間、安定的に燃焼ガス由来のCO2濃度を95%程度まで濃縮し分離することに成功しています。また、発酵プロセスからのCO2回収、気体中の酸素濃度の濃縮等、あらゆるニーズに合わせた技術開発を行っています。

同社は創業者にイギリス出身のイーサン・シバニア教授、代表取締役COOに総合商社で14年間の海外駐在経験を持つ大谷彰悟氏、CTOにフィリピン出身のラルフ・ナサラ博士を据え、グローバルでの事業展開可能な体制を既に有しています。今回調達した資金を活用し、OOYOOは実証試験機の完成に向けた研究開発を加速してゆきます。

京都iCAPは、人類の共通課題である地球温暖化問題の解決に貢献してゆくことを期待し、環境エネルギー投資株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、京都キャピタルパートナーズ株式会社と協調し、総額約4億3000万円の第三者割当増資のうち1億5000万円の投資を行いました。

株式会社OOYOO 概要
設立    :2020年1月
事業内容  :空気やその他のガス分離技術の開発およびその製品の販売
本社所在地 :京都市下京区中堂寺南町134番地
代表取締役 :大谷 彰悟
HP:https://www.ooyoo.co.jp/ 

京都大学イノベーションキャピタル株式会社について
 京都iCAPは、京都大学 100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)(2016年1月設立)と総額181億円のKYOTO-iCAP2号ファンド(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
TEL:075-753-7588  FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp

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