NEWS

NEWS & TOPICS

  • 2017.11.30
  • 投資関連

Chordia Therapeutics株式会社への投資実行について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)はこのたび、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるChordia Therapeutics株式会社(以下、Chordia)(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:三宅 洋)への投資を実行いたしました。

○Chordiaへの投資について
Chordiaは、武田薬品工業株式会社においてがん領域創薬研究のリーダーを務めていた三宅氏を代表とする6人の研究者により創業されたベンチャー企業であり、新規抗がん薬の研究開発を主力事業としています。Chordiaは設立に伴い、これまでに創業者らが開発してきた複数のプログラムを武田薬品薬品より引き継ぎます。今回の調達により、自社パイプラインの研究開発の推進と国内外の大学との共同研究に取り組んでいきます。リードプログラムであるCDC様キナーゼ(以下、「CLK」)阻害薬は、遺伝子発現制御に関わるスプライシング反応を制御します。Chordiaの科学アドバイザーでもある京都大学大学院医学研究科の小川誠司教授(腫瘍生物学講座)は、がんゲノム解析を介して世界で初めてがんにおけるスプライシングの異常を発見しました。Chordiaと小川教授はそれぞれの知見を活かして、CLK阻害薬の研究開発を進めています。また、成人T 細胞白血病リンパ腫(ATLL)治療薬の創出にかかる共同研究についても、日本医療研究開発機構(AMED)の産学連携医療イノベーション創出プログラムの支援を受け、Chordiaと京都大学、宮崎大学にて進めています。

京都iCAPは、難治性がんで苦しむ患者さんに新規治療薬を届けたいというChordiaの経営理念と、同社が保有するパイプラインのポテンシャルを高く評価し、同社が実施する総額約12億円の第三者割当増資に応じ、2.5億円の投資を実行しました。なお、この第三者割当増資には、武田薬品工業株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社も参加します。

Chordia Therapeutics株式会社 概要

設立 2017年10月12日
事業内容 新規抗がん剤の研究開発
本社所在地 神奈川県藤沢市
代表取締役 三宅 洋

お問い合わせCONTACT

ご相談・ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム