- 2019.6.5
- 投資関連
株式会社Space Power Technologiesへの投資について
京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016 投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社Space Power Technologies(以下、「SPT」)(本社:京都市西京区、代表取締役:古川 実)に対する投資を実行いたしました。
○今回の投資の概要
SPTは、京都大学生存圏研究所の篠原真毅教授の宇宙太陽光発電研究における技術開発で培われた、マイクロ波による高効率な無線給電システムを開発・製造するスタートアップです。SPTでは、京都大学を中心とした各種研究機関との共同研究を基盤として、将来あらゆるものがIoTで繋がる社会において、頻繁な電池交換や充電が必要となる携帯端末やセンサー等にエネルギーを供給する手段を提供することで、エネルギー利用の利便性を向上させることを目指しています。
京都大学の篠原教授は、マイクロ波を用いた無線電力伝送の研究を中心に、送電システム、目標位置推定およびビームフォーミング技術、受電システム、マイクロ波プロセス装置の研究等を行い、最終的には宇宙太陽光発電システムの実現を目指しています。篠原教授は、SPTの創業者の一人でもあり、同社の科学顧問に就任します。
京都iCAPでは、SPTが屋内外の多様な環境下において、従来は電力供給の制約から使用できなかった各種センサーに新たな活用の道を開き、多くの市場を開拓していく可能性を持つこと、そして将来、これらの技術開発がマイクロ波電力伝送技術による宇宙太陽光発電の実現の一助となることを期待して今回の投資を決定いたしました。京都iCAPは、関西電力グループの合同会社K4 Ventures(本社:大阪市北区、代表社員:関西電力株式会社、代表職務執行者:森本 孝)、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(本社:京都市中京区、代表取締役社長:松本 直人)を無限責任組合員とする京信イノベーションC投資事業有限責任組合及び京都市スタートアップ支援投資事業有限責任組合とともに、総額約1億8千万円の第三者割当増資のうち、約1億円を引き受けました。
株式会社Space Power Technologies 概要
設立 | 2019年5月 |
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事業内容 | マイクロ波による無線電力伝送デバイス等の開発・製造 |
本社所在地 | 京都市西京区 |
代表取締役 | 古川 実 |