NEWS

NEWS & TOPICS

  • 2020.9.7
  • 投資関連

ACT Genomics Holdings Company Ltd.への投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1 号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるACT Genomics Holdings Company Ltd.(以下「ACTG社」)(本社:英領ケイマン諸島、代表取締役:陳 華鍵)に対する投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
正常細胞が癌化する過程では、患者それぞれに異なる遺伝子変異(遺伝子の欠失、挿入、一塩基置換、転座、重複など)が生ずることが知られています。癌における遺伝子変異を個人レベルで分析し、その遺伝子変異に適した個別最適な治療法を選択する概念を癌の精密医療と呼び、本邦を含む各国で実用化が試みられています。
ACTG社は、台湾国立衛生試験所や長庚大学の研究者であった陳華鍵博士ならびに陳淑貞博士によって設立された台湾に本社機能を持つ企業であり、アジアトップレベルのクリニカルシーケンス会社です。同社はアジア人に特化した大規模な遺伝子情報データベースを有すること、丁寧なサンプル処理と正確なアノテーションに基づく適切な診断が可能であることなどの優位性を生かし、患者個人の癌リスク評価、治療法の選択、治療後のモニタリングにわたる癌患者の治療全域をカバーするサービスを展開しています。
ACTG社は、日本をアジアにおける最重要なパートナーと捉え、京都大学との共同研究ならびに癌種特異的なテーラーメードパネル(診断システム)の開発を行ってきました。日本においては、キヤノンメディカルシステムズ株式会社とACTG社が合弁(キヤノンメディカルシステムズ66.6%、ACTG社33.4%)でアクトメッド株式会社(本社:東京都中央区)を設立し同社のクリニカルシーケンスサービスを国内で提供しています。
京都iCAPでは、ACTG社がアジアを中心とした癌患者の治療成績の向上に資すること、ならびに日本における癌個別化医療におけるアジアを中心とした研究ならびにビジネス面での双方向の波及効果が得られることを期待し、ほか3者と共同で投資を実行しました。

ACT Genomics Holdings Company Ltd. 概要

設立 2014年7月
事業内容 癌個別化診断サービスと創薬支援
本社所在地 台北市内湖区(登記上の所在地は英領ケイマン諸島)
代表取締役 陳 華鍵

お問い合わせCONTACT

ご相談・ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム