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  • 2022.1.20
  • 投資関連

株式会社マリへの新規投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、京都大学発ベンチャー企業の株式会社マリ(本社:京都市下京区、代表取締役:瀧 宏文)に対する新規投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
マリは、京都大学大学院工学研究科の阪本卓也准教授、京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座の陳和夫特定教授(現 日本大学医学部教授)、京都大学国際高等教育院の佐藤亨特定教授らとともに開発した技術を基に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対する診断機器・治療機器の事業化を推進する医療機器ベンチャーです。

SASは睡眠時に無呼吸・低呼吸状態を呈する睡眠障害です。日中の眠気や居眠り等による経済損失の原因となるほか、放置すると心不全・冠動脈疾患等の心血管系疾患につながる重篤な疾患であり、先進国を中心に世界で4億人超の患者がいるとの推計もあります。現在の主な治療法は持続陽圧呼吸療法(CPAP)ですが、自覚症状も少ないこと等から治療の継続率が5割程度に留まり、結果としてSASの治療・より重篤な疾患への進展抑制が十分でなく、更には医療経済上の損失となっているという課題がありました。

そのような中、マリは阪本准教授、陳特定教授、佐藤特定教授らとともに、非接触の生体情報モニタリング技術を開発し、本技術を用いたSAS診断機器・継続率を高めるSAS治療機器を開発してきており、これら医療機器の開発推進のための資金が必要となっていました。

京都iCAPはマリの画期的な非接触の医療機器により社会課題としてのSASの診断・治療が期待できる点、今後の更なる活発化が期待される京都大学発の医工連携の事例である点などを評価し、MedVenture Partners、KIRIN HEALTH INNOVATION FUNDと協調して、総額3億円(内、京都iCAP1億円)の投資を実行することとしました。

株式会社マリ 概要

設立 2017年11月
事業内容 睡眠時無呼吸症候群の診断・治療機器の開発
本社所在地 京都市下京区
代表取締役 瀧 宏文(たき ひろふみ)

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