京都大学イノベーションキャピタル株式会社（以下「京都 iCAP」）（本社：京都市左京区、 代表取締役：楠美 公）を無限責任組合員とするイノベーション京都2016 投資事業有限 責任組合（以下、「KYOTO-iCAP1号ファンド」）は、京都大学の研究成果を活用するベン チャー企業であるファイメクス株式会社（以下、「ファイメクス」）（本社：神奈川県藤沢市、代表取締役：冨成 祐介）に対する追加投資を実行しましたので報告します。

ファイメクスは、近年世界的に注目を集めているタンパク質分解誘導を作用機序とする新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャーで、最適な標的タンパク質分解誘導剤の探索を可能とするプラットフォーム技術RaPPIDS™（Rapid Protein Proteolysis Inducer Discovery System）を構築しています。RaPPIDS™を利活用し、自社パイプラインの研究開発と京都大学（医学研究科 金玟秀准教授）を含めた国内外の有力研究機関との共同研究を進めています。

今回の資金調達により、社内リードプログラムであるIRAK-Mタンパク質分解誘導剤の非臨床安全性試験を進めるとともに、後続のプログラムであるTRIB1、ILK両タンパク質の分解誘導剤の研究を加速させる予定です。さらに、プラットフォーム技術であるRaPPIDSTMのさらなる改良・開発を進め、自社プログラムのみならず、製薬企業にも提供可能な技術への発展を目指します。

京都 iCAPは、ファイメクスの標的タンパク質分解誘導剤の創出技術の高さとRaPPIDSTMを介して人々の健康に貢献しようとする方針を評価して追加投資を決定しました。今回ファイメクス社が実施した総調達額11.75億円のシリーズB第三者割当増資に、ニッセイ・キャピタル株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役 安達 哲哉）、ANRI株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：佐俣 アンリ）、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役：大泉 克彦）と共に参加し、2億円を引き受けました。

〇ファイメクス株式会社
ファイメクスは、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。独自のE3リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDS™」を基に、これまで”undruggable （創薬困難）”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数のFirst-in-class新薬開発プログラムを進めています。当社は、RaPPIDS™を社内プロジェクトだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品ターゲットとアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとっての Life-saving medicineを提供して参ります。
URL https://www.fimecs.com/

設　　立　　2018年1月
事業内容　　タンパク質分解誘導を機序とする新規医薬品の研究開発
本社所在地　神奈川県藤沢市
代表取締役　冨成 祐介
連絡先　　　E-mail：info@fimecs.com
　　　　　　Tel：0466-96-0261