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  • 2022.3.8
  • 投資関連

トレジェムバイオファーマ株式会社への追加投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるトレジェムバイオファーマ株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:喜早ほのか)への追加投資を実行しました。

○今回の投資の概要
トレジェムは、(公財)田附興風会医学研究所北野病院歯科口腔外科の髙橋克主任部長(2020年12月まで京都大学大学院医学研究科准教授)の研究成果を基に設立された世界初の歯の再生治療薬である抗体医薬品を開発する京都大学発ベンチャーです。これまでに、USAG-1タンパク質(BMP(骨形成蛋白)/Wntのアンタゴニスト)が歯の発生過程に関与し、USAG-1を抑制する中和抗体によって無歯症モデル動物で欠損歯が歯槽骨と共に回復することを明らかにしています。トレジェムはUSAG-1中和抗体の実用化を目指しており、同抗体のヒト化に成功しました。

トレジェムは今回の資金調達により、USAG-1中和抗体の非臨床安全性試験と治験用製剤の製造準備を進めます。トレジェムは、根本的な治療手段がない先天性無歯症患者を第一適応症の候補としてUSAG-1抗体の開発を行います。さらに、USAG-1中和抗体は永久歯の後の第三生歯を発生させることを動物試験にて確認しています。この知見は、高齢者のオーラルフレイル(口腔内の虚弱)の改善に貢献し得ると考えています。

京都iCAPは、トレジェムが同技術により歯科治療に新たな治療手段を提供し得ると考え、第三者割当増資による総額4億5,000万円の調達のうち2億円を引き受けました。また今回の調達には京都iCAP以外に、Astellas Venture Management LLC、株式会社Gemseki、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、株式会社京信ソーシャルキャピタル、京都市スタートアップ支援2号ファンドが参加しています。

トレジェムバイオファーマ株式会社 概要

設立 2020年5月
事業内容 歯の再生治療を目指す新規医薬品の研究開発
本社所在地 京都市左京区
代表取締役 喜早 ほのか

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