- 2022.7.15
- 投資関連
株式会社Mitate Zepto Technicaへの新規投資について
京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、株式会社Mitate Zepto Technica(略称:MZT、本社:東京都渋谷区、代表取締役:原島 圭介)に対する新規投資を実行しました。
○今回の投資の概要
MZTは、国立大学との共同研究により次世代シーケンサ(NGS)におけるゲノム解析の高速化を実現するゲノム解析専用半導体(以下、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)を開発するスタートアップです。
ゲノム解析は生物の持つ遺伝情報を構成するDNA分子の塩基配列を決定して解析する技術で、疾患原因遺伝子の解明や創薬、がんゲノム診断、創薬といった医療における幅広い分野で利用されています。ゲノム解析では、NGSが測定する断片的に分散したDNA分子の塩基配列を並び替えて塩基配列を決定する膨大なデータ処理が必要です。そのデータ処理を実行するためには高度な計算性能を有するコンピュータが要求され、長い処理時間とマシンコストが課題であり、ゲノム解析が普及する上で障壁となっています。これらの課題に対し、MZTはゲノム解析専用ASICを開発して高速データ処理と低コスト化を目指しています。
京都iCAPはMZTが開発するゲノム解析専用ASICが、ゲノム解析の律速となっているデータ処理速度とコスト高の解決に貢献することを期待し、5,000万円の新規投資を実行しました。今回の調達は総額1.5億円で、京都iCAPの他に株式会社Monozukuri Venturesが運営する投資事業有限責任組合、個人投資家が参加しています。MZTは今回の資金調達により、ゲノム解析の高速化と低コスト化を目指した専用ASICの設計開発、及びASICを搭載したハードウェア・アクセラレータの開発を進めます。
株式会社Mitate Zepto Technica 概要
設立 | 2020年7月 |
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事業内容 | ゲノム解析専用半導体の開発販売 |
本社所在地 | 東京都渋谷区 |
代表取締役 | 原島 圭介(はらしま けいすけ) |