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  • 2022.8.1
  • 投資関連

セルシュートセラピューティクス株式会社への新規投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とする「イノベーション京都2021投資事業有限責任組合」(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、セルシュートセラピューティクス株式会社(本社:東京都江東区、共同代表取締役:田中寛、増田典之)に対する新規投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
セルシュートセラピューティクスは2021年7月に設立され、東京工業大学の村田昌之特任教授(東京大学名誉教授)と加納ふみ准教授らが発明した細胞内タンパク質ネットワークを時空間的かつ網羅的に解析するPLOM-CON解析法、および病的状態を再現するセミインタクト細胞リシール法を基盤としたプラットフォームを有する創薬ベンチャーです。

ヒトを構成する細胞は数千種類以上のタンパク質や脂質分子などで構成され、精密機械にも例えられます。細胞を構成する各分子はダイナミックに連動していますが、現代の科学ではこれらの細胞内での動きを網羅的かつ連続的に観察することは不可能でした。PLOM-CON解析法は分子を同時多数染色し連続的に撮像、分子の関係性を解析し重要性の指標と共に図示することができる新たな手法です。PLOM-CON解析法により、これまで知られていなかった生体内の重要分子を見出すことが可能となり、これを標的とした医薬品の創出が期待できます。また、セミインタクト細胞リシール法では疾患細胞を人工的に再現することができ、PLOM-CON解析法と組み合わせることで疾患特異的な創薬標的を新たに見出すことも可能です。

京都iCAPはセルシュートセラピューティクスが独自の基盤技術を通じた未知の創薬標的の発見を通じて新たな作用機序を有する医薬品を創製することを期待し、第三者割当増資による1億円の新規投資を実行しました。今回の調達は総額2.3億円で、京都iCAPの他に株式会社ファストトラックイニシアティブが運営する投資事業有限責任組合ならびにSMBCベンチャーキャピタル株式会社が運営する投資事業有限責任組合が参加しています。同社による創業からの累計資金調達額は約3.8億円となりました。

セルシュートセラピューティクス株式会社 概要

設立 2021年7月
事業内容 細胞内タンパク質パスウェイ網羅的解析、およびそれを活用した画期的新薬候補創製事業
本社所在地 東京都江東区
代表取締役 (共同代表)田中寛、増田典之
URL https://cellshoot.co.jp/

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