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  • 2022.8.26
  • 投資関連

Symbiobe株式会社への追加投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、京都大学発ベンチャー企業のSymbiobe株式会社(本社:京都市西京区、代表取締役:後圭介)へ追加投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
Symbiobeは、京都大学大学院工学研究科材料化学専攻の沼田圭司教授の研究成果である海洋性光合成細菌を用いたCO2・N2固定及びバイオマテリアル等生産技術を基に、2021年1月に設立された京都大学発ベンチャーです。Symbiobeはこれまでに、海洋性光合成細菌を基にしたタンパク質繊維(Air Silk)や水産養殖用飼料(Air Feed)、窒素肥料(Air Fertilizer)の試作に成功し、また海洋性光合成細菌培養デモプラントを建設しました。

持続可能な社会を目指す上で脱炭素社会の実現は喫緊の課題であり、世界各国が温室効果ガス削減目標と将来的なカーボンニュートラルを表明しています。日本でも2030年度に温室効果ガスを2013年度比46%削減、2050年にカーボンニュートラルを宣言しました。そのため脱炭素社会に関連した活動や技術開発が加速しています。この動向に対し、Symbiobeの海洋性光合成細菌はCO2とN2を吸収・固定化と、バイオマテリアルを生産できるという特徴により、カーボンニュートラルの実現に貢献できる技術と期待されます。

京都iCAPはSymbiobeの海洋性光合成細菌によるCO2・N2固定及びバイオマテリアル等の生産技術が脱炭素社会の実現に貢献することを期待し、第三者割当増資による1億円の追加投資を実行しました。今回の調達は総額2億円で、京都iCAPの他にBeyond Next Ventures株式会社が運営する投資事業有限責任組合が参加しています。Symbiobeは今回調達した資金を活用して、海洋性光合成細菌培養デモプラントにおけるCO2固定化の実証、バイオマテリアルの実用化に向けた開発を実施します。

Symbiobe株式会社 概要

設立 2021年1月
事業内容 光合成生物を用いた温室効果ガス固定及び産業用バイオマテリアル・農業用 窒素肥料・水産養殖用飼料生産に関する研究開発及び製造・販売
本社所在地 京都市西京区
代表取締役 後 圭介(うしろ けいすけ)

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