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  • 2023.9.29
  • 投資関連

株式会社Mitate Zepto Technicaへの追加投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、株式会社Mitate Zepto Technica(以下、MZT)(本社:東京都渋谷区、代表取締役:原島圭介)に対する追加投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
MZTは、国立大学との共同研究により次世代シーケンサ(NGS:Next Generation Sequencer)におけるゲノム解析の高速化を実現するゲノム解析専用の半導体集積回路(以下、ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を開発するスタートアップです。

ゲノム解析は、生物の持つ遺伝情報を構成するDNAの塩基配列を解析する技術で、疾患原因遺伝子の解明や創薬、がんゲノム診断といった医療における幅広い分野で利用され、Precision Medicine実現には必要不可欠な技術となっています。ゲノム解析では、NGSで測定されたDNA断片をつなぎ合わせてDNA全体の塩基配列を決定しますが、この工程において膨大なデータ処理が必要となります。データ処理には高度な計算処理能力を有するコンピュータが必要ですが、処理時間の長さとマシンコストが課題となり、ゲノム解析普及の障壁となっています。これらの課題解決のため、MZTはゲノム解析に特化した専用ASICを開発し、高速データ処理と低コスト化を目指しています。

京都iCAPは、MZTが開発するゲノム解析専用ASICがゲノム解析の律速となっているデータ処理速度とコスト高の解決に貢献することを期待し、2,000万円の追加投資を実行しました。今回の調達は総額4,000万円で、京都iCAPの他に株式会社Monozukuri Venturesが運営する投資事業有限責任組合が参加しています。MZTは今回の資金調達により、設計した高速ゲノム解析専用ASICを搭載したアクセラレータの評価を進めます。

株式会社Mitate Zepto Technica 概要
設立    2020年7月
事業内容  ゲノム解析専用半導体の開発販売
本社所在地 東京都渋谷区
代表取締役 原島 圭介(はらしま けいすけ)
HP:https://mitatezeptotechnica.com/

○京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都iCAP)について
京都iCAPは、京都大学 100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)(2016年1月設立)と総額181億円のKYOTO-iCAP2号ファンド(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
TEL:075-753-7588  FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp

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