- 2024.2.29
- 投資関連
オリヅルセラピューティクス株式会社への追加投資について
京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下、「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、 代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とする「イノベーション京都 2021 投資事業有限責 任組合」(以下「KYOTO-iCAP2 号ファンド」)は、オリヅルセラピューティクス株式会社(以下、「オリヅル」)(本社:京都市左京区、代表取締役:野中健史)への第三者割当増資による追加投資を実行いたしました。
今回の投資の概要
オリヅルは、京都大学の研究成果を活用する再生医療等製品、および革新的なiPS細胞関連技術を開発するバイオテックです。
この度、シリーズBラウンドの第三者割当増資により総額約33億円の資金調達を実施いたしました。今回を含む第三者割当増資による調達総額は累計95億円を超え、また、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)プログラム採択による補助金等を含むと、会社創設以来の累計総資金調達は100億円を超えました。
今回の資金調達により、オリヅルが独自に開発を進めているiPS細胞由来心筋細胞およびiPS細胞由来膵島細胞を用いた画期的な再生医療等製品の臨床開発・製造を加速することとなります。また、iPS細胞関連技術の利活用による創薬研究支援と再生医療研究基盤の整備を引き続き推進し、iPS細胞技術の社会実装の展開を行います。
京都iCAPは、オリヅルの再生医療等製品、および革新的なiPS細胞関連技術が、画期的な再生医療等製品の創出につながるであろうことを期待し、5億円の追加投資を実行いたしました。尚、オリヅルが実施した総額約33億円の第三者割当増資には、京都iCAPに加え、日本グロースキャピタル投資法人(東京、日本)、武田薬品工業株式会社(大阪、日本)、株式会社三菱UFJ銀行(東京、日本)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(東京、日本)、JDRF T1D Fund, LLC.(ボストン、米国)が参加いたしました。
以上
オリヅルセラピューティクス株式会社について
設立 2021年4月9日
事業内容 1. 細胞移植による再生医療等製品の開発
2. iPS細胞関連技術を利活用した、創薬研究支援および再生医療研究基盤整備
本社所在地 京都市左京区吉田本町 36 番地 1
研究所在地 神奈川県藤沢市村岡東2-26-1湘南ヘルスイノベーションパーク内
代表取締役 野中健史
HP URL https://orizuru-therapeutics.com/
【開発品について】
OZTx-410は、低分子化合物を用いた当社独自の方法で製造されたiPS細胞由来の膵島細胞製品です。安全かつ高純度な膵内分泌細胞凝集体で構成されるOZTx-410は、グルコース負荷や低血糖に応答した生理的なインスリン分泌能を発揮することが期待されます。当社が開発したOZTx-410の長期的生着および膵島構造の再現を可能にする移植法を用いて、重症1型糖尿病患者様の血糖値の正常化やクオリティオブライフの向上を目指して臨床試験を開始する予定です。
OZTx-556は、低分子化合物を用いた当社独自の方法で製造されたiPS細胞由来の心筋細胞製品です。心臓への高い生着能を有し、かつ高い純度で安全性のある心筋細胞であるOZTx-556は、病気の進行に伴い失われた心筋細胞を補充し、再筋肉化を促進すると期待されます。これまで治療が難しいとされてきた重症心不全患者様の心機能回復、身体機能の向上、生命予後の改善を目指し、臨床試験を開始する予定です。
京都大学イノベーションキャピタル株式会社について
京都iCAPは、京都大学100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から 生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当 社は現在、総額 160 億円のイノベーション京都 2016 投資事業有限責任組合(以下「KYOTO -iCAP1 号ファンド」)(2016 年 1 月設立)と総額 181億円の KYOTO-iCAP2 号ファンド(2021 年 1 月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1 号ファンドの満期は最長 20 年、KYOTO-iCAP 2 号ファンドの満期は最長 17 年に設定しており、基礎研究に強みを持 つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2 号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャー に投資することとしています。
【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町 36 番地 1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
info@kyoto-icap.co.jp
TEL:075-753-7588