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  • 2024.6.21
  • 投資関連

グランドグリーン株式会社への新規投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、グランドグリーン株式会社(本社:名古屋市千種区、代表取締役:丹羽優喜)に対する新規投資を実行いたしました。

今回の投資の概要
グランドグリーンは、京都大学大学院理学研究科の野田口理孝教授(兼・名古屋大学特任教授)が共同創業者(現・技術顧問)であり、ゲノム編集を様々な作物・品種に適用するためのプラットフォーム技術を用いて、植物の品種改良を大幅に加速してゆくスタートアップです。

これまで人類は、急激に増加する人口への対応のため、作物の品種改良に関して「交配」や「遺伝子組み換え」など、様々な技術を用いてきました。そして、昨今の気候変動や環境変化にも適応しながら持続可能な発展を続けるため、よりスピーディに生産効率や品質の良い種苗を開発することが求められています。こうした状況のもと、自然に起こるのと同じ遺伝子の変化を狙った場所で人工的に起こすことができ、しかも品種改良した作物の発売に当たって当局の承認が多くの国で不要である「ゲノム編集技術」に注目が集まっています。

しかし、ゲノム編集を様々な作物・品種に適用するにあたっては、技術的な壁が多く存在し、ゲノム編集を用いた品種が上市に至るケースがごく一部に限られているという現実的な課題がありました。そこでグランドグリーンは、様々な作物・品種に適用可能なゲノム編集技術の標準化・パッケージ化を進めることで、より多くの作物で迅速な品種改良を行えるようになることを目指しています。

京都iCAPは、グランドグリーンが有するプラットフォーム技術の有用性、およびその技術が人類の共通課題である品種改良の迅速化にさらに貢献してゆくことを期待し、三菱UFJキャピタル株式会社、栖峰投資ワークス株式会社、SBプレイヤーズ株式会社、みずほキャピタル株式会社、ヒューリックスタートアップ株式会社、愛知キャピタル株式会社、他投資家と協調し、総額約4.5億円の第三者割当増資のうち約1億円の投資を行いました。

グランドグリーン株式会社 概要
設立:    2017年4月
事業内容:  植物におけるオリジナル品種開発、種苗・生産物の販売、ゲノム編集共同開発
本社所在地: 名古屋市千種区
代表取締役: 丹羽 優喜(にわ まさき)
HP:https://www.gragreen.com/ 

京都大学イノベーションキャピタル株式会社について
 京都iCAPは、京都大学 100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)(2016年1月設立)と総額181億円のKYOTO-iCAP2号ファンド(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
TEL:075-753-7588  FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp

 

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