- 2017.2.17
- 投資関連
ティエムファクトリ株式会社への投資実行について
京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるティエムファクトリ株式会社(以下、ティエムファクトリ)(本社:東京都港区、代表取締役:山地 正洋)に対する投資を実行いたしました。
○ティエムファクトリへの投資実行について
ティエムファクトリは、透明な断熱材であるエアロゲルに関する研究開発を主力事業とするベンチャー企業です。このエアロゲルは、京都大学大学院理学研究科の中西和樹准教授らとの共同研究により発明された新規素材で、住宅、工場、電気製品、自動車、航空機など幅広い分野での応用が期待されています。
透明部分からの熱損失は省エネルギー社会を実現する上で大きな課題となっていますが、透明性と高断熱性を同時に実現できる素材は、いまだに一般社会には普及していません。透明断熱材の一種であるエアロゲルに関しては、国内外で複数の企業やグループが研究開発に取り組んでいますが、生産効率や製造コストが実用化レベルにまで達していないのが現状です。
そうした中、ティエムファクトリは独自の製造工程を確立したことで、世界で初めてエアロゲルを普及可能なコストで製造することに成功しています。ティエムファクトリ製のエアロゲルは、断熱サッシ、断熱壁、断熱塗料、自動車や航空機の断熱窓など数多くの製品への展開が可能です。
京都iCAPでは、京都大学の研究成果から生まれたこの新素材が、省エネルギー社会の実現に寄与する可能性に期待し、シリーズA投資としてNECキャピタルソリューション株式会社、合同会社テックアクセルベンチャーズと共に、総額1億5,000万円の第三者割当増資に応じ、5,000万円の投資を実行しました。
ティエムファクトリ株式会社 概要
設立 | 平成24年11月 |
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事業内容 | 透明断熱材(エアロゲル)の研究開発 |
本社所在地 | 東京都港区 |
代表取締役 | 山地 正洋 |