京都大学イノベーションキャピタル株式会社（以下「京都iCAP」）（本社：京都市左京区、代表取締役：楠美　公）を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合（以下「KYOTO－iCAP2号ファンド」）は、京都大学発ベンチャー企業のSymbiobe株式会社（本社：京都市西京区、代表取締役：伊藤　宏次）への追加投資を実行いたしました。

今回の投資の概要
    Symbiobeは、京都大学大学院工学研究科材料化学専攻の沼田圭司教授の研究成果である海洋性光合成細菌によるCO2とN2の固定化とその固定化より生じるバイオ高分子の資源化を試みる、2021年1月に設立された京都大学発ベンチャーです。Symbiobeはこれまでに、海洋性光合成細菌培養デモプラントを建設し、温室効果ガスの海洋性光合成細菌による固定化に成功しました。更に、固定化した温室効果ガスより、Air Silk®（タンパク質繊維）、Air Feed®（水産養殖用飼料）、Air Fertilizer®（窒素肥料）の3製品を準備し、Symbiobe独自の温室効果ガス資源化プラットフォームの構築を進めました。

    京都iCAPはSymbiobeの海洋性光合成細菌による温室効果ガスの固定、及びその資源化技術が脱炭素社会の実現に貢献することを期待し、このたび第三者割当増資による約8,000万円の追加投資を実行しました。今回の調達は総額約8億円で、Symbiobeは今回調達した資金を活用し、海洋性光合成細菌培養プラント事業の研究開発とその実用化を加速させます。

Symbiobe株式会社　概要
設立　　　：2021年1月
事業内容　：光合成生物を用いた温室効果ガス固定及び産業用バイオマテリアル・農業用窒素肥料・水産養殖用飼料生産に関する研究開発及び製造・販売
本社所在地：京都市西京区
代表取締役：伊藤　宏次（いとう　こうじ）
HP：https://www.symbiobe.jp/

京都大学イノベーションキャピタル株式会社（京都iCAP）について
    京都iCAPは、京都大学 100％出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合（以下「KYOTO－iCAP1号ファンド」）（2016年1月設立）と総額180億円のKYOTO－iCAP2号ファンド（2021年1月設立）を運営しています。KYOTO－iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO－iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO－iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。

【お問い合わせ先】
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〒606-8317　京都市左京区吉田本町36番地1
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