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  • 2024.9.30
  • 投資関連

RadioNano Therapeutics株式会社への追加投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下、「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とする「イノベーション京都 2021 投資事業有限責任組合」(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、RadioNano Therapeutics株式会社(以下、「RadioNano Tx」)(本社:京都市左京区、代表取締役:千葉雅俊)への第三者割当増資による追加投資を実行しました。

今回の投資の概要
RadioNano Txは、京都大学大学院人間・環境学研究科の小松直樹教授と複合原子力科学研究所の鈴木実教授が開発した新規の高親水性含ホウ素無機ナノ粒子(RN-501)を用いた中性子捕捉療法(BNCT, Boron Neutron Capture Therapy)の社会実装を目指し、2024年4月に京都iCAPの支援のもと、千葉雅俊代表取締役と川井洋取締役によって設立されました。

京都大学ではこれまで小松教授と鈴木教授の共同研究に加え、国立研究開発法人科学技術振興機構が実施する大学発新産業創出基金事業における「可能性検証」の研究開発費を活用して、スタートアップ設立の妥当性を検証するとともに、RN-501がBNCTに用いられるがん治療剤として、強力ながん細胞の殺傷作用およびがん免疫作用を誘導することを実証してきました。

RadioNano Txはこれらの研究成果を京都大学より引き継ぎ、小松教授と鈴木教授を科学技術諮問委員として迎え、BNCTに最適化されたホウ素無機粒子の研究開発体制を構築してきました。今回の資金調達により、RN-501の非臨床試験を進め臨床試験開始を目指します。

京都iCAPは、京都大学とRadioNano Txが開発を進めるRN-501およびその基盤技術が新たながん治療の選択肢を提供することを期待し、2億円の追加投資を行いました。なおRadioNano Txが実施した総額約4.5億円の第三者割当増資には、京都iCAPに加え三菱UFJキャピタル株式会社、DBJキャピタル株式会社、および国立研究開発法人科学技術振興機構が参加しました。また年末を目処に追加の資金調達を計画しており、現在複数の投資家と協議を進めています。

RadioNano Therapeutics株式会社について
設立              :2024年4月1日
事業内容       :高親水性含無機ナノ粒子製品の研究開発
本社所在地   :京都市左京区吉田本町 36 番地 1
代表取締役   :千葉 雅俊, PhD
HP                 :https://www.radionano-tx.com/

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都 iCAP)について
京都iCAPは、京都大学100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から 生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当 社は現在、総額 160 億円のイノベーション京都 2016 投資事業有限責任組合(以下「KYOTO -iCAP1 号ファンド」)(2016 年 1 月設立)と総額 181億円の KYOTO-iCAP2 号ファンド(2021 年 1 月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1 号ファンドの満期は最長 20 年、KYOTO-iCAP 2 号ファンドの満期は最長 17 年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2 号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャー に投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町 36 番地 1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
E-mail:info@kyoto-icap.co.jp
TEL:075-753-7588

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