- 2025.2.25
- 投資関連
ホロバイオ株式会社への追加投資について
京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるホロバイオ株式会社(本社:京都市西京区、代表取締役:梅田眞郷)に対する投資を実行いたしました。
今回の投資の概要
ホロバイオは、魚類から樹立した機能性腸内細菌を添加した餌を養殖魚に与えることで腸内に生着させ、養殖魚の成育や健康を改善する技術を開発する京都大学発スタートアップです。
日本の水産市場は依然として微減する一方、世界市場は引き続き成長、拡大が見受けられます。しかし、食用のみならず餌用の小魚を含む魚類の乱獲が問題視されており、水産資源および漁場環境の維持、改善を目標とした取組が数多くなされています。また、養殖業者においては魚粉等の天然餌や燃料代といった漁業コストの高騰による廃業も目立っており、持続的な漁業の確立は喫緊の課題となっております。これまでも、陸上養殖や人工養殖の技術開発が進められていますが、成育不良や突然死と言った課題は未だ解決しておりません。ホロバイオは、機能性腸内細菌の投与による養殖魚の腸内細菌叢改善技術で、養殖魚の成長促進や感染予防といった漁業の課題解決を目指します。
京都iCAPは、これまで実験室環境で開発されてきたホロバイオの機能性腸内細菌の樹立および細菌叢改善技術が、養殖現場での実証実験においても成果が見られたこと、事業会社との協業可能性が見出せたことから、第三者割当増資による8,000万円の追加投資を実行しました。今回の調達総額は2億4,000万円で、京都iCAP以外に中信ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社ジェネシア・ベンチャーズ、池田泉州キャピタル株式会社、ウィルキャピタルマネジメント株式会社が参加しています。
ホロバイオ株式会社 概要
設立 :2020年4月
事業内容 :養殖魚の腸内細菌叢解析、機能性腸内細菌叢を含む餌の開発
本社所在地:京都府京都市
代表取締役:梅田 眞郷(うめだ まさと)
HP:https://www.holo-bio.com/
京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都iCAP)について
京都iCAPは、京都大学 100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)(2016年1月設立)と総額181億円のKYOTO-iCAP2号ファンド(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。
【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
TEL:075-753-7588 FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp