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  • 2017.6.9
  • 投資関連

サイアス株式会社への投資実行について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるサイアス株式会社(以下「サイアス」)(本社:京都市左京区、代表取締役:尾﨑史郎)に対する投資を実行いたしました。

〇サイアスへの投資実行について
サイアスは、細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)からiPS細胞を作製し、さらにそのiPS細胞をT細胞へ分化させた再生T細胞(T-iPS細胞)をがんや感染症に対する治療薬として、実用化を目指している再生医療ベンチャーです。

本来、患者のキラーT細胞は、がん細胞を認識して特異的に傷害する働きを持ちます。そのキラーT細胞を体外に取り出し、培養・増殖させ、再び体内へ移植することで、高い抗腫瘍効果を発揮させる養子免疫療法が知られています。しかし、既存の養子免疫療法では、キラーT細胞を体外で十分に増殖させることが難しいという問題がありました。T-iPS細胞の作製技術では、一旦、iPS細胞での培養を介することで、がん細胞を認識するキラーT細胞を大量に準備することができます。サイアスは本技術により、世界初のT-iPS細胞による養子免疫療法の実現を目指しています。

同社は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)金子研究室(金子新准教授)との共同研究契約を締結し、「Generation of Rejuvenated Antigen-Specific T Cells by Reprogramming to Pluripotency and Redifferentiation」(Cell Stem Cell)等の論文に基づく幅広いT-iPS細胞関連技術のライセンスを受けながら、研究開発を進めてまいります。

京都iCAPは、京都大学の重要な研究成果のひとつであるiPS細胞技術を活用したT-iPS療法を、一日も早く患者に送り届けるための挑戦の社会的意義を評価するとともに、T-iPS療法の多くのがん種・がん以外の疾患への適用拡大の可能性に期待し、今般、株式および新株予約権付社債の合計約50百万円の投資を実施致しました。

サイアス株式会社 概要

設立 平成27年8月24日
事業内容 再生T細胞(TiPS細胞)によるがん等の治療法の開発
本社所在地 京都市左京区
代表取締役 尾﨑 史郎

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