京都大学イノベーションキャピタル株式会社（以下「京都iCAP」）（本社：京都市左京区、代表取締役：室田 浩司）を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合（以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」）は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるCleanHearing Inc.（以下「CleanHearing」）（本社：米国デラウエア州、代表取締役：新阜 秀朗）に対する投資を実行いたしました。

〇CleanHearing Inc.への投資実行について
CleanHearingは、自宅で施行可能な大脳皮質電磁刺激と音響刺激の組合わせによる、新たな耳鳴治療機器を広く世界に供給することを目指す医療機器ベンチャーです。

耳鳴は、極めて頻度の高い症状疾患であり、生活の質を著しく損ないます。しかしながら現時点では、有効な治療薬は存在しません。これまでにCleanHearingは、欧州の複数の国において販売実績のあるプロトタイプを基に、日本の複数のメーカーの協力を得つつ、新型の耳鳴治療機器の開発に取り組んできました。

このたび、CleanHearingは、京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科中川隆之講師と科学技術顧問契約を締結しました。中川講師がこれまで実施してきた感音難聴および耳鳴に関連する基礎研究、及び臨床研究に基づく成果を活用し、新規耳鳴治療機器の臨床的エビデンス（POC）の強化を目指します。

京都iCAPは、京都大学に属する研究者の知の活用により、新規治療機器を耳鳴で悩む多くの患者の福音とするというCleanHearingの挑戦の社会的意義を高く評価いたしました。また、本取り組みにより、耳鳴に関する学術的進展が京都大学へフィードバックされることを期待し、20百万円のシード投資を実行いたしました。

CleanHearingInc.概要

設立	平成28年11月1日
事業内容	大脳皮質電磁刺激と音響刺激による新しい耳鳴治療システムの開発・製造・販売
本社所在地	米国デラウエア州
代表取締役	新阜 秀朗