- 2018.5.31
- 投資関連
コラジェン・ファーマ株式会社への投資実行について
京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学と共同研究を行うコラジェン・ファーマ株式会社(以下、コラジェン・ファーマ)(本社:京都市西京区、代表取締役:能勢 博)に対する投資を実行いたしました。
〇コラジェン・ファーマへの投資実行について
コラジェン・ファーマは、人工コラーゲン様ポリペプチドを用いた研究用試薬の製造販売、医療機器の研究開発を行うベンチャー企業です。
コラジェン・ファーマは、これまで形成が困難であった、生体内に存在するコラーゲンと同様の三重らせん構造を有する人工コラーゲン様ポリペプチドを、生体由来材料を用いず化学合成することに成功しました。さらに、この人工コラーゲン様ポリペプチドは、新たな生理活性を付与したり、形状や物性・生分解性を制御したりすることが可能であり、医療用バイオマテリアルとして高いポテンシャルを有しています。
今回、コラジェン・ファーマは、本新規材料を用いて、硝子体が網膜をひっぱり網膜の中心に孔があくことで視力が低下したり物が歪んで見えたりする疾患である黄斑円孔を適応症とする医療機器の研究開発に、日本医療研究開発機構(AMED)の支援のもと、京都府立医科大学、早稲田大学、及び京都大学とともに取り組みます。京都大学とは薬学研究科実践臨床薬学分野・山下富義教授と、開発物質の体内動態と安全性評価にかかる共同研究を実施します。
京都iCAPは、コラジェン・ファーマが独自開発した人工コラーゲン様ポリペプチドの高いポテンシャルと、それを医療用バイオマテリアルとして活用する最初の取り組みとなる黄斑円孔を適応症とした医療機器開発の可能性を評価し、コラジェン・ファーマが実施する総額4,725万円の第三者割当増資に中信ベンチャーキャピタル株式会社、日水製薬株式会社とともに応じ、3,150万円の投資を実行しました。
コラジェン・ファーマ株式会社 概要概要
設立 | 2011年4月14日 |
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事業内容 | 人工コラーゲン様ポリペプチドを活用した研究用試薬の製造販売と医療用バイオマテリアルの研究開発 |
本社所在地 | 京都市西京区御陵大原1-39 京大桂ベンチャープラザ南館2104 |
代表取締役 | 能勢 博 |