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  • 2018.6.8
  • 投資関連

株式会社翔エンジニアリングへの投資実行について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社翔エンジニアリング(以下「翔エンジニアリング」)(本社:東京都港区、代表取締役:藤原暉雄)に対する投資を実行いたしました。

〇翔エンジニアリングへの投資実行について
翔エンジニアリングは、ワイヤレス電力伝送実用化コンソーシアム(WiPoT:Wireless Power Transfer Consortium for Practical Applications、代表:京都大学生存圏研究所篠原真毅教授)の幹事会社として活動してきた株式会社翔研究所を母体に、宇宙開発事業等に携わってきた技術者達が設立した、マイクロ波無線電力伝送デバイス等を開発・製造するスタートアップ企業です。

翔エンジニアリングでは、京都大学を中心とした各種研究機関との共同研究を基に、マイクロ波無線電力伝送技術をドローンに搭載したドローン向け無線給電システムや、ドローンを初めとする移動体からバッテリレスセンサー等へ電力を無線伝送し、同時にセンサーからのデータを受信する送受電デバイス等、数多くの応用デバイス・システムの開発を行っています。

京都大学生存圏研究所の篠原教授は、マイクロ波を用いた無線電力伝送の研究を中心に、送電システム、目標位置推定およびビームフォーミング技術、受電システム、マイクロ波プロセス装置の研究等を行い、最終的には宇宙太陽光発電システムの実現を目指しています。またより近い将来の社会実装アプリケーションとして、バッテリレスセンサー、モバイル端末、電動自転車、ドローン等への無線送電実験に取り組み、同時にマイクロ波の周波数利用に向けた国内外講演・コンソーシアム活動を通じた啓蒙活動に取り組んでいます。篠原教授は、翔エンジニアリングのファウンダーの一人でもあり、今般、同社の科学顧問に就任いたします。

京都iCAPでは、翔エンジニアリングが、まさに花開きつつある産業ドローンの実用性を更に向上させていくこと、電池・電源を使用できない過酷環境での各種センサー活用に途を開くこと等により、多くの市場を開拓していく可能性を持つこと、そしてこれらの活動を通じて京都大学が長年に亘り培ってきたマイクロ波電力伝送技術の社会実装が推進されることに期待して、同社のシードラウンドにおいて約1億円の第三者割当増資等を引受けました。

翔エンジニアリング 概要

設立 2018年3月8日
事業内容 マイクロ波による無線電力伝送デバイス等の開発・製造
本社所在地 東京都港区
代表取締役 藤原 暉雄

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