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  • 2018.11.30
  • 投資関連

LegalForce社への投資実行について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社LegalForce(以下「LegalForce社」)(本社:東京都中央区、代表取締役:角田望/小笠原 匡隆)に対する投資を実行いたしました。

〇LegalForceへの投資実行について
LegalForce社は大手法律事務所出身の弁護士と情報処理工学を専攻した若手エンジニアチームが、自然言語処理技術に高い知見と実績を有する森信介教授(京都大学学術情報メディアセンター/情報学研究科知能情報学専攻)とともに立ち上げたリーガルテック・ベンチャーです。大手企業の法務部門や法律事務所においては、高度化・複雑化し続ける業務内容やコンプライアンスへの対応が求められる一方、定型的な契約書レビュー等の単純作業から解放されることはなく、その労働環境は過酷さを増しています。

LegalForce社は、契約書レビュー業務を効率化して法務プロフェッショナルがより高度な判断業務に集中できるようにすることを目指し、AIを搭載した契約書レビュー支援ソフトウェア「LegalForce」のβ版提供を2018年8月に開始しました。「LegalForce」はリリースから約3か月で、大手企業や法律事務所を含む約70社に導入されています。

LegalForce社は、京都大学学術情報メディアセンターと共同研究を実施しており、自然言語処理及び機械学習技術による契約書レビュー精度向上に向けた研究開発を進めています。また、京都大学大学院情報学研究科末永幸平准教授(情報学研究科通信情報システム専攻コンピュータ工学講座)との学術指導契約を通じて、機械学習とは異なるアプローチとしての形式検証技術(※)によるAIの精度向上を目指しています。更に今回の調達資金により、京都におけるR&D拠点の開設を予定しています。

(※)ソフトウェア工学における数学を基盤としたソフトウェア・ハードウェアシステムの仕様記述、開発、検証の技術

京都iCAPでは、テクノロジーでリーガルサービスに変革をもたらそうとするLegalForce社の挑戦を高く評価すると同時に、京都大学との更なる産学連携強化の取組を歓迎いたします。これらの点を考慮し、京都iCAPは、今回LegalForce社が実施した総調達額約5億円のシリーズAラウンドに、株式会社ジャフコ(本社:東京都港区、取締役社長:豊貴 伸一)及び株式会社ドリームインキュベータ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山川 隆義)と共に参加し、その内7千万円を引き受け致しました。

株式会社LegalForce 概要

設立 2017年4月21日
事業内容 法律業務に関するソフトウェアの開発・運営・保守
本社所在地 東京都中央区
代表取締役 角田 望/小笠原 匡隆

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